2012年08月25日
2012年08月25日
沖永良部島の精神
永良部精神は何処から生まれたか
喜界島出身の民族研究者「岩倉市郎」氏が記している文献を紹介します。
「永良部精神は何処から生まれたのか」私も興味があります。岩倉氏の文は長文ですので申し訳ありませんがかいつまんで記します。
『・・・略・・・昔から「永良部の人は、素朴で親切だ」といわれています。この素朴のほかに「永良部の人は穏健着実で、軽佻浮薄を謹み、奇僑過激を嫌い、着々として堅実な歩みを運んで脱線者は少なく、人と交わるに淡白で障害を設けず、誠実で友情に厚い。その上人心が活気をおび,進取の精神に燃えている」と・・・』。
何故このような精神が生まれたのか・・・氏は次のように語っている『離れ小島の地形に影響されている。道路は坦々として歩き易く、端から端まで歩いても半日行程しかないので,全島の人が互いに顔を合わせて睦み合うに便利である。
昔は一行政区だったので全島の人が会同する機会にも恵まれていた。こうして友愛の情をはぐくむ動因ともなった。
また琉球から渡来した儒学の教えの感化がある。琉球の按司職の来任も早く、義本・世之主時代には多くの有識者が来島して、儒教を伝え、孔孟の教えを説いて島民の教化に努め、また島人も琉球へ出向いた。この関係は薩摩時代に入っても続いた・・・以下略・・・』。
やはり永良部精神の形成はこの永き歴史に支えられ生まれています。先人達はすごいと思います。
沖州会コラムより
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